発電制御システム

 火力発電は化石燃料を燃やして熱エネルギーを発生させ、そのエネルギーでタービンを駆動し、連結された発電機で発電します。水を高温高圧の蒸気にするボイラー、発生した蒸気により高速回転するタービン、電気を起こす発電機など、さまざまな機器を監視して適切に制御することが求められています。今日の火力発電ではこのような機器の運転・監視と制御は、コンピューターによって高度に自動化されています。最近では、コンピューターの高機能化と共に、汎用的で柔軟なシステムを経済的に構築することが求められています。

 テプコシステムズでは東京電力と一体となって、火力発電のニーズに対応した発電制御システムに取り組んでいます。最新のシステムでは産業用のパーソナルコンピューターを使い、Windows OSをベースとした分かりやすいGUI(グラフィックスユーザーインターフェース)を採用したものとなっています。時々刻々と変化する発電装置の機器の状態は、発電所の操作室に設置したコンピューターで収集、表示、記録され、運転操作に必須のものとして利用されています。発電制御システムは24時間連続稼動する必要性があり、信頼性の高いシステムを構築し、着実な実績を積み重ねています。