配電制御システム

 発電所で作られた電気は送電線、変電所、配電線といった電力流通設備を経由して工場やビル、一般のご家庭に供給されています。

 配電制御システムは、電力流通設備の主に配電用変電所と面的に広がる配電線の監視と制御を行う、街路図表示対応のシステムです。

 東京電力管内には約2万回線の配電線があり、かつては現地に行って柱のうえの開閉器とよばれるスイッチを手動で入/切して操作していましたが、現在では自動開閉器とよばれる遠方から監視・操作可能なスイッチが設置され、遠隔地からコンピュータ制御により操作をしています。

 予期せぬ停電事故が発生した場合には、事故範囲を分離し、健全部分の送電を自動で行ったり、配電線設備工事に伴う停電範囲の分離を行う手順作成機能などがあります。

 最近では、業務管理系システムと制御系システムを融合し、収集したデータを多用途に活用出来るよう配電制御システムの高度化にも取り組んでいます。

 テプコシステムズでは、こうした配電系統に関わる制御システムの開発・保守を通じて、電力の安定供給に貢献しています。