確率論的リスク評価(PRA)技術

概要

テプコシステムズでは,原子力発電所のリスク情報を得るために定量的なリスク評価(確率論的リスク評価PRA※)の技術を活用して安全確保活動を実施し,原子力発電所の安全性の維持や向上に有用な情報をご提供しています。福島第一原子力発電所のような事故を踏まえPRA/PSAへのニーズが高まっており,意欲ある若手/ベテランのキャリア採用及び新卒採用を積極的に行っております。(※PRA:Probabilistic Risk Assessment,確率論的安全評価PSA:Probabilistic Safety Assessmentと呼ばれることもあります。)

リスク評価とは?

  • “リスク”の解釈は専門分野で異なりえます。例えば,英和辞典では“risk”を「危険,危険性,危険物,恐れ」などと訳されていますが,我々,原子力発電所の安全評価に携わる者は,原子力の危険性だけに注目するのではなく,ある事象が発生した場合の影響(危険性)と確率/頻度を組み合わせて考えます。
  • 原子力発電所のリスク評価の代表的な指標に原子炉が損傷する頻度(炉心損傷頻度)があります。そうした事象に至ることは深刻ですが,その対策として多くの安全装置があり,発生頻度を可能な限り低く抑えるよう工夫されています。
  • 原子力発電所のリスク評価は,炉心損傷頻度のような指標を評価することで相対的なシステムの弱点を具体的かつ定量的に特定し,さらなる安全性向上を効率的に達成するために活用されます。

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主なサービス

  • 内的事象,外的事象(地震,津波等)PRAの評価まで幅広いサービスを提供
  • PRA専門知識と発電所運転経験のコラボレーションによる充実したリスク情報を提供(電力系エンジニアリング会社の強みを活かした,プラントを熟知した技術者による評価)
  • リスク情報を活用した意志決定(RIDM:Risk-Informed Decision Making)に関わるサービスの提供
  • 各種学会活動,独自研究に基づき最新知見を反映したPRAサービスを提供

主な業務実績

  • 電力中央研究所の技術委員会のサポート
  • 新検査制度に係るサポート
  • 先進的な各種研究
  • ・マルチユニットPRA

    ・地震PRAコードの開発

    ・使用済燃料プール(SFP)のリスク評価

    ・厳密解定量化コード(BDD:Binary Decision Diagram)の開発

    ・発電リスク評価(GRA:Generation Risk Assessment)

    ・リスク情報を活用した供用期間中検査(RI-ISI: Risk-Informed In-Service Inspection)

  • PRA技術者受け入れによる育成支援
  • 新規制基準におけるPRA
  • PRAピアレビューへの参画
  • 日本原子力学会標準策定への参画
  • 定期安全レビューにおけるPSA
  • 運転時/停止時(使用済燃料プールを含む)リスクモニタの整備/評価支援
  • 保全活動のためのリスク重要度評価
  • アクシデントマネジメントの有効性評価
  • 各種共同委託の受注,共同研究の実施
  • PRA自営化支援/発電所技術者の教育
  • PRA定量化コード開発
  • PRA用信頼性パラメータ整備(一般パラメータ,個別パラメータ)
  • 各種学会活動等

主な顧客

  • 東京電力ホールディングス株式会社
  • 中部電力株式会社
  • 日本原子力発電株式会社
  • 日本原燃株式会社
  • 原電エンジニアリング株式会社(GNESC)
  • 株式会社中電シーティーアイ(中電CTI)
  • 一般財団法人 電力中央研究所 原子力リスク研究センター(NRRC)
  • 一般社団法人 原子力安全推進協会(JANSI)
  • 日本エヌ・ユー・エス株式会社(JANUS)