アジャイルの取り組み

大きな企業においては、アジャイル開発の導入・定着は容易ではありません。
  • 企業のリーン・アジャイル・トランスフォーメーションをリードする
  • 先駆者が草の根活動をおこなうというボトムアップ的なアップローチのみの場合、普及の時間が長く、途中で挫折することが多いです
  • 経営者が号令を出し、旗を振るというトップダウン的なアプローチのみの場合、一時的なブームに過ぎず、持続できない光景も多いです

当社は東京電力グループ全体のアジャイル・ケイパビリティを高めるために、以下のように戦略を立てて取り組んでいます。

アジャイル開発推進における各段階

1. 準備段階

  • アジャイル開発の推進・サポート体制を構築します。
  • 目的と目標を定め、達成するためのロードマップを描きます。
  • 小規模アジャイル開発プロジェクトに対し、自社が置かれているビジネス環境に合わせ、アジャイル開発ガイドを策定します。
東京電力グループの「アジャイルガイド」

2. 導入段階

  • アジャイル開発に必要な環境を用意します。
  • パイロットプロジェクトを実施します。アジャイルコーチを配置し、OJTによる人材育成を行います。
  • プロジェクトでの学びをアジャイル開発ガイドや必要な環境へ反映します。
OJTによる人材育成モデル

3. 普及段階

  • アジャイル開発の適用可否を判断できるように、アジャイルを知ってもらい、研修やコミュニティ活動を実施します。
  • アジャイルプロジェクトに対し、アジャイルコーチを配置し、期間限定のOJTによる人材育成を行います。
  • プロジェクトでの学びを社内/社外で発信します。
社内アジャイル開発の普及段階に応じた啓発活動

4. 定着段階

  • アジャイル研修やコミュニティ活動を持続的に実施します。
  • アジャイル開発プロジェクトが増え、多数が自立で実施します。
  • アジャイル開発の推進・サポート体制は大規模アジャイルへシフトします。
  • アジャイルのマインド、実践方法を組織全体へ展開し、大規模アジャイル開発のケイパビリティを高めます。
アジャイル定着に必要なステップ
当社のアジャイル開発事例は「Agile Japan」にて発信しております。
今後も当社の取り組みを参考情報として提供します。
  • 「WF文化の企業でSoRにアジャイルを導入してみて起きたこと」(Agile Japan 2018)
  • 「Power to the TEAM! TEPCOが挑むアジャイル全社大導入への道 ゼロからの変革を目撃せよ!」(Agile Japan 2020)

東京電力グループ全体において、DX推進力の向上にアジャイル・ケイパビリティを高めることが必要です。そのため、 当社はSAFe(Scaled Agile Framework)を道具として活用し、戦略と実行の連携、組織間の連携、顧客価値を迅速に提供するためのコンピテンシーの向上を狙います。

アジャイル・DX推進を担う役割は、SAFeを学び、SAFeを自分のPlaybookとして活用します。

当社は、米Scaled Agile, Inc.とパートナーシップ契約を締結し、DX推進への全面活用に向けて取り組んでおります。
また、DX時代において必須となるアジャイル思考をユーティリティ業界のみならず社会の高度化に向けて、展開にも貢献してまいります。

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